「虐待したら減点します」
お久しぶりです。テスト勉強に追われて…ません。ふにふにTwitterしてまふ(考査前とは)
さて本題。
僕の学校の家庭科室に突如出現した言葉、「虐待減点」。最初は???という感じだったが、どうやらちゃんと意味があるらしい。
真相が分かったのは、保育分野の学習が始まった時。赤ちゃんの人形を持って、先生は高らかに宣言した。
「皆さんに交代で、授業中にこの赤ちゃんたちの面倒を見てもらいます」
「泣く子もいるけど、放置したりしたら『児童虐待』とみなして100点減点するよ」
てなわけで僕達は毎時間、何人かで赤ちゃん人形の「世話」をする事になっている。
赤ちゃん人形には種類があって、機械音で泣き出す子が一人いるのだが(僕はこの泣き声がどうも苦手だ)、泣く子の担当は「ミルクをあげる」「あやす」などの何種類かのクエストをきちんとこなさないといけない。
授業中にいきなり泣き声を上げる度にその子の方に微妙な視線が集まって、それを見ると幼児の親の「肩身の狭さ」みたいな何かを感じるのだよ…。
こんな風に、疑似体験としてそこそこ良い制度だとは思うんだけど、僕にはちょっと引っかかってる事がある。
「虐待したら減点します」これ。
「虐待したら100点減点します。皆さん赤ちゃんを大事に扱いましょう。」
これを敷衍すると、
「児童虐待には10年以上20年以下の懲役が課せられます。虐待しないようにしましょう。」
なんと言うか、「万引きは犯罪です」みたいな。うーん、そういうものか??
もちろん厳罰に処すことで傷つく子供が減ればいいけど、ちょっと違うような気がする。
「捕まってもいいから子育てなんかしたくない。疲れた」って親も一定数いるだろうし、そもそも虐待の要因の多くが十分な環境不足(人もお金も)だからね。
勿論昨今の報道を見ていて、処罰が甘すぎるとは思うけど、安易に厳罰化したら、より陰湿になるんじゃないかな。
それよりももっと、適切な相談先とか、援助の受け方とか、伝えるべきことはいっぱいあると思う。
「なんで人形の話をこんなに真剣に考えてるんだ」と言われればそれまでなのだが、僕にはどうしても気になって仕方ないのでブログに書いてしまった。
どこかで聞いた話だが、家庭の機能にはいくつかあって、教育機能とか生産機能は外部化が進んでいるけど、「愛情機能」だけは外部化されないらしい。
いつまでも保たれるといいなあ。
【今日の曲紹介】
WANIMA/THANX